蓼科高原は、長野県内でも古くから温泉地として知られています。
ホテルから北へ10キロほどのところにある蓼科山は、およそ20の峰が連なる火山列からなる八ヶ岳の最北に位置する山です。八ヶ岳には歴史を紐解いても確実な噴火記録はなく、現在も火山としての監視対象ではないのですが、地質的には600-800年ほど前のものとみられる溶岩噴出があるそうです。蓼科山や八ヶ岳地域の温泉は火山活動に由来するものであり、酸性泉や硫黄泉が多くあります。火山性の温泉は硫黄の影響で白濁していることが多く、独特の香りが感じられます。
蓼科高原エリアには、滝の湯温泉や蓼科三室源泉、親湯温泉などいくつかの温泉地が点在しています。これらの施設には山々の景色を眺めながら入浴できる露天風呂も多く、静かな環境で温泉と自然を満喫し、心身ともにリラックスすることができます。
この記事では、ホテル ドゥ ラルパージュから徒歩圏内で日帰り利用ができる温泉をご紹介します。蓼科の冬は寒さが厳しいため、温泉でゆっくり温まることは旅の楽しみ方のひとつです。雪の日の「雪見風呂」などは、冬にしか味わえない旅の良い思い出ともなることでしょう。冬季に蓼科を訪れる際は、ぜひ蓼科の名湯をお楽しみください。
小斉(こさい)の湯:冬の風物詩「氷柱」のある温泉
ホテルから徒歩5分ほどの位置にある「小斉の湯」。室内風呂のほかに「雲海の湯」「見晴らしの湯」「貸切の湯」という3つの源泉かけ流しの露天風呂があり、いずれも標高1270~1280mに位置するため、素晴らしい見晴らしと高原の自然を満喫しながらの解放感が楽しめます。周囲の森林が雪で覆われる中、冷たい空気を頬に感じながら温かい露天風呂に浸かるのは、蓼科の冬の醍醐味ともいえるでしょう。蓼科三室源泉からの湯はPH2.9という酸性度の高さで有名で、筋肉痛やアトピー性皮膚炎に効果的と言われています。
冬季には小斉の湯の100メートル上流からパイプで引いた湧き水を噴水させたものが凍ってできる「氷柱」が見られます。寒さが続く1月ごろには高さ10メートル近くにまでなります。標高1250メートルの寒さを利用して約20年続く冬の風物詩で、水の純度が高いことから日の光を浴びると「アイスブルー」に輝きます。
蓼科Base:現代的な癒しとリフレッシュ効果のある湯
蓼科Baseは、ホテルから徒歩10分ほどの蓼科湖畔にある、レストラン、宿泊施設、観光案内所、日帰り温泉などからなる複合施設で、2023年にオープンしました。滝の湯温泉元湯の源泉かけ流しで、坪庭を臨む和モダンな大浴場「庭の湯」と、地元で採れる鉄平石が敷き詰められ、昭和を感じさせる「双子の湯」の二つの浴場があります。「双子の湯」には浴槽が2つあり、「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類が楽しめ、交互に入ることでリラックス効果が高まると言われています。また、こちらのお湯はメタケイ酸という保湿成分をたっぷり含んだ弱酸性で、美肌に効果的と言われています。
滝の湯:歴史と癒しの温泉地
ホテル ドゥ ラルパージュの正門のすぐ隣に門を構える蓼科グランドホテル滝の湯は、12種の湯船やサウナを完備した大型ホテルで、日帰り入浴も楽しめます。長野県で有名な温泉のひとつである「滝の湯」は、戦国時代に甲斐の武将・武田信玄が発見したと伝えられています。信州攻略に甲斐と川中島を往復する兵士たちがこの湯で傷を癒したとされ、その効能は今でも「癒し」と「美肌効果」があるとして称賛されています。滝の湯川を望む浴場や広々とした露天風呂も備え、歴史と風景を同時に楽しめる温泉です。お湯の効能は神経痛や筋肉痛の緩和のほか、こちらもメタケイ酸を多く含有するため美肌に効果的と言われています。
【冬季限定】1日1組。スイートルームでの「お籠りステイプラン」
当ホテルでは2025年1月30日までの冬季限定で、スイートルームでのリメディアルトリートメントとグルメを愉しむ「冬のお籠りステイプラン」をご用意しております。冬ならではの景色を窓から眺めながら、滋養に満ちたオーガニックホホバオイルを使用した「リメディアルマッサージ」に心身を委ね、各客室の大きなバスタブに浸かって雪見風呂を愉しむ至福のひとときをお過ごしいただけます。
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雪に包まれた真っ白な景色と澄んだ冷たい空気の中で温泉巡りを楽しめる場所として、今冬は蓼科エリアをぜひご検討ください。冬の蓼科は観光客が比較的少なく、静かにのんびりと過ごすことができます。雪の風情を独り占めしてじっくり味わいたい方におすすめの場所です。